武藤文雄@hsyf610mutoこれこそ楽観論というものだろう。日本テレビは、今後とも「海外厨」の明石家さんまをFIFAクラブワールドカップテレビ中継の「ゲスト解説」として使いづるけるだろうからだ(そもそも「ここ数年間」ではなく「ここ数十年間」である)。この鹿島のすばらしい挑戦により、ここ数年間あちらこちらで語られている、「日本サッカーダメダメ」と言う異様な自虐論が、終わってくれるとよいのだけれども。
2016/12/18 22:28:27
「海外厨」の明石家さんまに代表されるような、世界一流のレベルを誇る欧州サッカーを偏愛し、それゆえに自身のサッカー観の見識を誇るために日本のサッカーへの侮蔑を公言せずにはいられない……という性癖「海外厨」は、『「日本サッカーダメダメ」と言う異様な自虐論』の一形態、変種である。
つまり、こうした「異様な自虐論」が簡単になくなるはずがないのである。
だからこそ、この「海外厨」という特異な日本のサッカーカルチャーとは何なのかという探求や批評が必要なのだ。だが、サッカージャーナリズムやアカデミズムはその公然とした現象に気が付かないか、無視をしている。
東京・渋谷のスクランブル交差点での「俄かサッカーサポーター」によるハイタッチを難じてはナショナリズムを批判したつもりになったり……。
日本から遠く離れた欧州サッカーでのレイシズムの表現として黒人選手にバナナを投げる話を紹介しては得意になったり……。
……することだけが、スポーツ学やサッカーカルチャーの評論ではないと思う。
「日本のサッカーには、ヨーロッパにはないさまざまな問題がある」のだ。
閑話休題。「海外厨」の明石家さんまによる日本サッカーへの侮蔑発言があらたまる様子はない。いい加減、公益財団法人日本サッカー協会や一般社団法人Jリーグ選手会も、「海外厨」の明石家さんまを起用する日本テレビに抗議し、これを降板させるべきではないだろうか。
これには前例がある。世界陸上のテレビ中継で出場する選手にふざけたキャッチコピーをつけていたTBSに日本陸連が抗議してやめさせたことがあるのだ(こちらも参照されたし)。
日本テレビとしては、「海外厨」の明石家さんま、あるはその背後の強力な芸能プロダクション・吉本興業への接待の意味もあるのかもしれない(どうでもいい話であるが、スポーツライター玉木正之氏の友人に吉本興業の役員がいたはずである。その友人が「海外厨」の明石家さんまの知られざる逸話を話すシーンが玉木氏の著作『プロ野球の友』に出てくる)。
それならばVIPルームで「海外厨」の明石家さんまにクラブW杯を観戦させればいいだけの話であって、わざわざテレビ中継に出す必要はない。
日本陸連にできて、日本サッカー協会やJリーグ選手会にできないことはないと思う。
(了)